Rapid Recoveryは、Oracleデータとアプリケーション自体をキャプチャしてブロックレベルのスナップショットのコレクションを生成し、バックアップします。
Rapid Recoveryは、開いているトランザクションやメモリ内を移動中のトランザクションのログがすべて完了し、キャッシュがディスクに書き込まれたことを確認してから、スナップショットを作成します。Rapid Recoveryでは、アプリケーションコンシステントなスナップショットを実現するためにOracle VSSを活用しています。
Rapid Recoveryでは、メタデータ・アロケーション・テーブルとデータベース構造を復元すると共に、フィルタードライバとキューイングテクノロジを活用して、障害発生後数秒間でのオンライン復帰を実現しています。
復元実行中にユーザがデータにアクセスしようとした場合、Rapid Recoveryはそのデータが既にリストア済みかどうか判断し、必要に応じて要求されているレコードを即座にリストアするよう優先します。リカバリをバックグラウンドで続行しながら、エンドユーザはすぐファイルにアクセスできるので、アプリケーションエクスペリエンスンスに影響を及ぼさないZeroIMPACTを実現します。
Rapid Snap for Applications機能を使用している場合、Rapid Recoveryは自動的にそれぞれのバックアップをすべてテストし、完全なリカバリが可能かどうか確認します。これにより、時間のかかる手動でのバックアップのテストは不要になります。
Rapid Recoveryは、すべての保護対象サーバにおいて、わずか数秒で夜間バックアップ整合性チェックを実施します。
バックアップに関してデータの復元を妨げるような問題が検出された場合は、問題を事前に修正できるよう、Rapid Recoveryから通知が送信されます。