自動展開のスマートなアプローチには、従来の固定イメージに加えてオートメーションが必要です。これにより、マルチプラットフォームOSのイメージ処理と展開におけるゴールド・マスター・イメージの作成および保守の手動プロセスがなくなり、より戦略的なITプロジェクトに時間を割くことができます。ゴールドイメージはまさに自動展開システムの開始点です。基本的なシステムイメージを実用的なユーザエクスペリエンスへと変換する、固有のドライバ、アップデート、アプリケーション、設定、およびユーザの個人設定は、ゴールドイメージ全体で階層化されます。適切に階層化することで、システム展開の適用性が大いに高まります。あらゆるデスクトップの構成に必要なコンポーネントはすべて、ハードウェアかソフトウェアかを問わず、システムがインストールされるときに提供可能になります。
KACE SDA自動展開タスクエンジンは、KACE SDAサーバと展開対象のシステムとの間での双方向通信を可能にし、各デバイスの展開作業の進捗をリアルタイムで簡単に制御、追跡することができます。イメージの展開から再起動までと、展開後のアプリケーションのインストールなど、展開の各段階が正しいタスクシーケンスで適切に処理されていることがよく分かり、安心できます。
KACE SDAに搭載されているWebベースのコンソールから、すべての展開に関する、シンプルかつ簡潔で一元化されたログ記録を取得できます。展開の完了後すぐに、展開の成功と失敗に関する情報を入手できます。失敗の正確な発生箇所を簡単に特定できるので、迅速なトラブルシューティングが可能です。
KACE SDAに搭載されたスケジューラを使うと、展開の開始を遅らせたり、自動化したりできます。KACE SDAのタスクエンジンと組み合わせて使えば、大量のデバイスへの展開を業務時間外に行うスケジュール設定も簡単にできます。
KACE SDA自動展開ツールに搭載されている、KACE SDAのプレインストールタスクおよびポストインストールタスクの自動化機能により、1つ1つのマシンを手動で構築する必要がなくなり、時間を節約できます。KACE SDAのプレインストールタスクでは、ディスク、RAID、BIOSの構成を自動で行います。一方、ポストインストールタスクでは、sysprepの自動化、ドメインへの参加、サービスパック、アプリケーション、およびスクリプトの展開を行います。
KACE SDA自動展開システムでは、ディスク、RAID、およびBIOSの構成といったプレインストールタスクを実行できます。プレインストールタスクを任意のK-ImageまたはネットワークOSインストールに追加することにより、OS導入用のマシンを素早く用意できます。以前の展開用にカスタマイズされたタスクを再利用することで、時間を節約できます。KACE SDAの直感的なドラッグ・アンド・ドロップ・インターフェイスを使えば、タスクの追加や削除が簡単に行えます。
KACE SDA自動展開ツールの中間レベルのタスクは、イメージを展開した後、かつオペレーティングシステムを初めて起動する前に実行されるタスクです。これらのタスクを使用することで、展開を簡単にカスタマイズできるようになります。例えば、特定のサイトを対象にした無人設定用ファイルを置き換える、特定のコンピューター名を割り当てる、ファイルを組み込むなどの設定が可能です。
Sysprepの自動化、ドメインへの参加、およびサービスパック、アプリケーション、スクリプトの展開など、ポストインストールタスクの全機能セットを含むシンイメージを使用するベストプラクティスに従うことにより、時間を節約できます。異なるソフトウェア構成ごとに異なるイメージ(ファットイメージ)の作成と保守を行う労力とコストを削減します。