組織全体にわたるWindows ServerおよびOneDrive for Businessの検出、レポート作成。Enterprise Reporter for Windows Serversを使用すると、Microsoft Windows Server、Azure、NASデバイス、OneDrive for Businessのセキュリティと設定を詳細に可視化できます。この設定情報を活用することで、組織はセキュリティ評価を実行できるため、誰がどのようなデータにアクセスできるのか、そのアクセス権をどのようにして得たのか、それを組織内外の他の人々と共有できるのかについて理解できます。移行前後の分析を実行し、リソースとライセンスの割り当てを最適化します。これにより、組織のITインフラストラクチャについて、正確な情報に基づく戦略的なプランニングや、プロアクティブな管理が行えるようになります。
また、Enterprise Reporter Suiteを使用すれば、ファイルサーバ、Azure、OneDrive for Businessにとどまらず、その他のオンプレミス環境やOffice 365環境も可視化できます。使い勝手に優れたレポートで、オンプレミスおよびクラウドリソースに対する権限を可視化し、次の資産にアクセスできるユーザを確認できます。
WindowsファイルサーバやNASデバイス、OneDrive for Businessに含まれる重要なIT資産の設定を可視化することにより、セキュリティのベストプラクティスや社内ポリシー、外部規制の順守を徹底できます。以下に対する権限とアクセス権についてのレポートを作成します。
ディスク容量の要件は、インストールするEnterprise Reporterのコンポーネントごとに異なります。
大規模環境では100 GB以上
Enterprise Reporterのデータベースは、レポート作成用に収集したすべてのデータが格納される場所です。そのため、必要な総ハードディスク容量は、収集されるデータの量に依存します。必要容量の予測には、Enterprise Reporterに付属のDatabase Size Estimatorツールが役立ちます。
データベーステーブルへのデータの挿入や、レポート作成のためのデータのクエリをサポートするには、SQL Serverのパフォーマンスが必要です。データ収集とレポート作成のパフォーマンスを向上させるには、SQL Serverのメモリとプロセッサーの増強を検討します。
大規模環境では、さらに多くのメモリ、プロセッサー、ハードディスク容量が必要になる可能性があります。これらの必要量には、多くの要因が影響します。詳細については、リリースノートを参照してください。
Enterprise Reporterコンポーネントでは、次のオペレーティングシステムがサポートされています。
注意: サーバやコンソールをドメインコントローラーにインストールすることは推奨しません。
Active Directoryの検出ターゲットとして、次のActive Rolesバージョンがサポートされています。ご使用のActive Rolesバージョンのハードウェア要件およびソフトウェア要件については、Active RolesのWebサイトを参照してください。
Enterprise Reporterは、次のIT Security Searchバージョンに検出情報を送信するように設定できます。ご使用のIT Security Searchバージョンのハードウェア要件およびソフトウェア要件については、IT Security SearchのWebサイトを参照してください。
Enterprise Reporterデータベースでは、次のSQL Server®バージョンがサポートされています。ご使用のSQL Server®バージョンのハードウェア要件およびソフトウェア要件については、Microsoft®のWebサイトを参照してください。
証明書によるSQL Server接続のSSL暗号化
Enterprise Reporterは、SQL Server®インスタンスと連動するように設定できます。Enterprise Reporterと連動しているときの通信の安全性を確保するため、SQL Serverへの接続を介して送信されるデータを、SSL証明書を使用して暗号化することができます。
この暗号化を設定するために必要な手順は、以下の通りです。
Enterprise Reporterでは次のソフトウェアが必要です。
Active Rolesの情報を収集するには、Enterprise Reporter Configuration ManagerがインストールされているコンピュータおよびEnterprise Reporterノードがインストールされているコンピュータに以下のソフトウェアが必要です。
詳細およびインストールの手順については、『Active Roles Quick Start Guide(Active Rolesクイック・スタート・ガイド)』を参照してください。さらに、以下の点を考慮することも必要です。
Exchange® 2007の情報を収集する場合は、さらに以下の点を考慮することも必要です。
Exchangeメールボックスのフォルダを収集する場合は、さらに以下の点を考慮することも必要です。
New- ManagementRoleAssignment–
Name: impersonationAssignmentAdministrator-
Role: ApplicationImpersonation –User:Administrator
OneDriveの情報を収集する場合は、さらに以下のソフトウェアが必要です。
注意: OneDriveの構成設定を収集するノードマシンには、PowerShell 3.0およびMicrosoft SharePoint Online Management Shellが必要です。
注意: さらに、OneDriveの構成設定を正常に収集するには、SharePoint Onlineサービスとの間に認可された接続を確立する必要があります。テナントで使用する資格情報の指定を許可するには、テナントのLegacyAuthProtocols設定が有効化されている必要があります。テナントにこれを設定するには、Microsoft SharePoint Online Management Shellを使用して、次のコマンドを実行します。Microsoft SharePoint Online Management Shellがインストールされているいずれかのノードマシンで、この処理を実行する必要があります。
Set-ExecutionPolicy -Scope Process -ExecutionPolicy RemoteSigned
Import-Module -Name Microsoft.Online.SharePoint.PowerShell
Connect-SPOService -Url "<full tenant name>"
Set-SPOTenant -LegacyAuthProtocolsEnable $True
Disconnect-SPOService
Azureの情報を収集する場合は、さらに以下のソフトウェアが必要です。
注意: Windows PowerShell用Microsoft Azure Active Directoryモジュールは、ノードマシンでAzureユーザの多要素認証の属性を収集するために必要です。
Enterprise Reporterのサーバとノードには、次のサービスが必要です。
検出ターゲットでコレクション用に次のサービスを有効化する必要があります。
詳細については、リリースノートを参照してください。